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AIと広告 創造性とブランド価値について

2025.08.05

AIと広告 創造性とブランド価値について

皆さん、こんにちは。今日は、最近ぐんと身近になってきた「AI(人工知能)」が、企業が商品の宣伝をする「広告」の世界で、どのように使われ始めているか、そして、これからどう変わっていくのか、それから、気をつけるべきことは何か、についてお話ししたいと思います。ちょっと難しい話かもしれませんが、分かりやすく説明しますね。

AIが広告づくりを大きく変えようとしています

これまで、テレビCMなどの広告を作るには、アイデアを考えたり、どうしたら見る人の心に響くか分析したり、企画書や絵コンテ(CMの絵とセリフをまとめたもの)を作ったりするのに、とてもたくさんの時間と手間がかかっていました。まるで、大きな作品を一つ一つ手作業で作るようなものです。

ところが、最近では、AIの力が加わって、このCM作りがもっと効率的で、もっと効果的になるツールが開発されています。

例えば、博報堂DYホールディングスという会社の中にある「Human-Centered AI Institute(ヒューマン・センタード・エーアイ・インスティテュート)」という研究チームは、「REVISIO」という会社が持っている「広告視聴質データ」と、「アンドデジタル」という会社の「生成AI(AIが新しいものを作り出す技術)」を組み合わせて、「CM企画&映像(Vコン)自動生成ツール」というものを作りました。(https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2025/08/5774.html

このツールのすごいところは、次の3つです。

クリエイティブな企画や字コンテを自動で作る: 博報堂のクリエイティブディレクター(広告のアイデアを考える専門家)の考え方や、どうすれば商品が売れるかというマーケティングの知識をAIに教え込んでいるんです。だから、AIがキャッチコピーの案や、CMの構成、さらにはセリフの入るタイミングまで、自動で考えてくれます。
広告データを上手に活用して分析する: 「REVISIO」の「広告視聴質データ」というのは、テレビを見ている人がCMをどれくらいじっと見たか、という情報を1秒単位で測ったものなんです。このデータを使って、「どんなCMが人々の注目を集めたのか」という成功のヒントをAIが見つけ出し、新しいCM作りに活かすことができます。
映像コンテ(Vコン)などを自動で作る: AIが作った企画や字コンテをもとにして、絵コンテ(CMの場面ごとの絵)を自動で作成し、最終的には「Vコン」と呼ばれる、企画のイメージを具体的に見せるための短い映像まで自動で作ってくれるんです。これにより、CMを作る初期の段階で、いろいろなアイデアを素早く試すことができるようになります。

博報堂DYグループは、AIを「人の創造性を広げるパートナー」と考えています。つまり、AIは私たちのアイデアを奪うのではなく、私たちがもっと素晴らしいアイデアを生み出すための手助けをしてくれる存在だと捉えているんですね。

気をつけないとブランドの価値を傷つけてしまう可能性も

このようにAIはとても便利で、広告作りを大きく効率化し、新しい価値を生み出す力を持っています。しかし、使い方を間違えてしまうと、かえって悪い結果を招いてしまうこともあります。

最近、日本航空(JAL)の高級クレジットカードのウェブサイトで、AIが作ったと思われる画像に、いくつか不自然な部分が見つかったことが話題になりました。例えば、フォークの形が歪んでいたり、クレジットカードのデザインが違っていたり、映画館のポップコーンにストローが刺さっていたりするような「あれ?」と思うような点があったのです。JALも、一部の画像に生成AIを使ったものが含まれていたことを認め、修正したそうです。(https://news.yahoo.co.jp/articles/e311927c6ce1af29391b94753ea5029d92f0dbf5

この出来事に対して、インターネット上では「高級なカードなのに、AIで作った画像がお粗末すぎる」といった批判の声がたくさん上がりました。これは、AIの使い方が不適切だったために、ブランド(会社や商品のイメージ)の価値を傷つけてしまう可能性があるということを示しています。

博報堂DYホールディングスも、AIが進化することで「私たちの仕事が奪われてしまうのではないか」「著作権(作品を作った人の権利)や肖像権(人の顔を勝手に使われない権利)などが侵害されるのではないか」といった心配が広がっていることを理解しています。だからこそ、AIの技術が進んで、いろいろな場面で使われるようになる際には、「AIをどのように使うべきか」というルールをしっかりと決めることが大切だと強調しています。AIは、ただ効率を良くするための道具ではなく、新しい価値を生み出し、人の創造性を高め、そして新しい社会を作っていくためにこそ使われるべきものであり、「人が中心となるAIの開発と活用」という考え方がとても重要だと提唱しています。

AIは、これからの広告作りにおいて、時間や手間を減らし、もっと良いアイデアを生み出すための、強力な味方になるでしょう。しかし、その一方で、AIが作ったものの品質をしっかりと管理し、倫理的な問題(正しいことと間違っていること)にもきちんと対応していくことが、会社の大切なブランドイメージを守り、AIの本当のメリットを活かすためには欠かせません。

皆さんも、これからAIを使う機会がたくさん出てくると思います。その時には、AIがどれだけ便利かということだけでなく、「どうすればAIを人間にとってより良いものにできるか」という視点を持つことが、とても重要になるということを、ぜひ覚えておいてくださいね。

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