BLOG学科ブログインテリア・建築デザイン科
木のストーリーをまるごと体験!!
2025.07.28
こんにちは。インテリア・建築デザイン科のもりです。
7月の暑い日、2年生はCLT(直交集成材)や木材利用をテーマにしたバスツアーに参加しました!
愛媛県農林水産部森林局様と愛媛県木材協会様が主催・企画していただき今回は3回目の参加です!
朝早く、学校からバスに乗り込んで出発!!
車内では木材協会の方からの事前説明を聞きながら、これから見学する建築物や施設への期待が高まります。
木材がどのように建築に活かされているのか、実際に見て学ぶのが楽しみですね!

最初の目的地は、砥部町にあるアットハウジングのモデルハウスです。

外観はシンプルかつモダンで、中に入ると、想像以上に広くゆったりとした空間が広がっていて、思わず「わぁ!」と声が漏れました。


広々としたリビングや機能的なキッチン、細部までこだわった収納スペースに目を奪われます。

図面や仕様書を手にしながら、実際に棚や引き出しを開けて木材の質感や構造を確認。



今回案内してくれたのは、本校の卒業生である中村さん。アットハウジングのコンセプトや、環境に配慮した家づくりのこだわりを熱く語ってくれました。ありがとうございました!

次に訪れたのは、久万高原庁舎。

こちらは現在内装工事の真っ最中で、残念ながら中に入ることはできませんでした。
それでも、外から見る建物のスケール感に圧倒されました。ガイドの方によると、この建物は県内で最もCLT使用量が多い建築物だそうで、その存在感はまさに「木の力」を象徴するものでした。
CLTとは、木材を繊維方向が直交するように層状に重ね、接着して作られた建築用パネルです。高い強度と耐震性を持ち、環境に優れた素材として、ビルや住宅などの構造材に使われます。木の温もりを活かしつつ、コンクリートや鉄骨に匹敵する性能が特徴です。

内壁の一部にはCLTの断面が見える部分もあり、層状に積み重なった木材の美しさに目を奪われました。
お昼は近くの道の駅で休憩。炎天下の中、冷たいソフトクリームが最高のご褒美!

道の駅には新鮮な地元野菜や特産品が並んでいて、思わず買い物に夢中になる学生も。

午後は久万広域森林組合 父野川事業所という製材所へ移動して見学しました。


ここでは、伐採されたばかりの丸太が集成材に加工される過程を見学しました!




製材を乾燥機に移送中!


丸太から製材を作る際には、切削機の轟音が響き渡り、その迫力にびっくり!

作業員の方から、木材の種類や加工のポイントについても教えてもらいました。


フィンガージョイントを作成して木材を継いでいく過程や、複数の製材を接着して集成材にする工程を間近で感じれられる所はとても印象的でした。

さらに、出来上がった集成材はJAS規格の認定を受けており、ホルムアルデヒドの放散量もF☆☆☆☆(フォースター)と最高ランクの安全性が保証されていると聞き、品質管理の徹底ぶりに感心しました。

工場内は木の香りが充満し、暑さも忘れるほど没頭して見学しました!

最後に訪れたのは林業研究センター。

ここでは、林業や木材に関する研究の最前線を学びました。

センター内の展示室には、さまざまな種類の継ぎ手や仕口がずらりと並んでいました。





ここでは、企業から持ち込まれた試験体の破壊試験を見学し、木材の強度や耐久性を科学的に検証する様子に感動しました。

試験体が壊れる瞬間、ものすごい音が響き渡り、その迫力に全員が息をのみました!まるで雷が落ちたような衝撃音に、思わず「うわっ!」と声が出てしまうほど。

この視察ツアーは、CLTや木材利用の可能性を肌で感じ、建築やデザインの奥深さを改めて実感する一日でした。木の温もりや環境に優れた建築の魅力、そしてそれを支える技術や職人魂に触れ、将来自分がどんな建築に携わりたいか、具体的なイメージが湧いてきたと思います。
翌日から学生は夏休み!休み前に充実した1日になりました!!
視察バスツアーに関係していただいた皆様、本当にありがとうございました!
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次回のオープンキャンパスは…8/2㈯
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