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2014.06.06インテリア・建築デザイン科

「出来高曲線」って何だ。

みなさん こんにちは インテリア・建築デザイン科のnakamuraです。

先日、3年生の授業で「出来高曲線」の話をしておりました。

こんなヤツです。

赤で描かれた曲線が出来高です。

横軸が時間、縦軸が出来高(%)になります。

出来高とは、その名の通り、全体に対してどれぐらい出来たか

をパーセントで表すもので、半分できてたら、出来高50%となります。

 

この図の様に、通常、出来高はS字カーブを描くように進捗します。

初期段階ではあまり出来高は上がらず、中盤以降一気に上がり、

最終段階では、また緩やかになります。

 

こうなる理由は、初期段階では、単一の工事で進捗しているのに対して、

中盤以降は、躯体工事(骨組みをつくる工事)と仕上げ工事が重複して

くるので出来高が急速に上がることが挙げられます。

そして、最終段階では、重複工事が減り、外構工事や美装のみとなるので

緩やかなカーブとなるわけです。

 

どーです。全然、面白くないでしょう。

こんな話を熱っぽく語られても迷惑だろうなぁ。学生たち。

 

ただ、この話を趣味とかスポーツとか勉強に置き換えてもおんなじだって

話をしたら、途端に面白くなりますよ。そーでもないかな。

つまり、どんなことでも、最初はなかなかできるようにならないけど、

継続して頑張ってたら、中盤以降、急にできるようになってマスター

できるってことに似てるのです。

 

初めて自転車に乗るのもおんなじ。

最初は、全く乗れないけど、何回も繰り返し練習するうちに、

ある日突然乗れるようになる。その時は、出来高が一気に上がる瞬間と同じ。

 

勉強でもおんなじなんだって話をしました。

どんな勉強でも、最初は、なかなか出来高が上がらないけど、

途中から一気に分かるようになる瞬間がある、と。

それを味わってほしい、と。伝えたのであります。はい。

 

1時間の授業は、パズルの1ピースと同じで、その1ピースの

絵柄を理解し、或いは、描ける様にする作業です。

だから、全体の中のその1ピースの位置づけが見えにくいので

分かりづらいんですよね。

 

それが、時間を重ねるごとに、ピースがつながっていって、

ある日突然、絵柄がドバっと見える様になるんですね。

その時が出来高が一気に上がる瞬間です。

「あぁ、建築ってこんな絵柄なんだぁ」って分かるわけです。

 

更に、隣接する科目との関係も有機的につながり始めて、

パズルという平面領域から、他科目と連鎖して立体的な造形に

なるイメージですかね。わけ分かんないか。

 

でも、こんなプロセスを体感できたら楽しいに決まってますよ。

パズルを組み合わせる作業は、地道で、繰り返しが必要ですが、

絵柄が見えた時のわくわく感は想像できるんじゃないでしょうかね。

 

さて、皆さんもこんなわくわくを体感してみませんか?

建築っていう絵柄に魅了されてしまうかもです。

さぁ、オープンキャンパスもやってます。

今週は、6月7日(土)です。

 

建築家/安藤忠雄氏の建物を見学します。

「安藤忠雄って誰だ?」って思う人はぜひ。

ご予約は、さっきからスクロールしてもついてくる

「オープンキャンパス」ってとこをクリック。

予約ページにジャンプします。

 

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

迷った時は、やってみる。

これ、大事な心得。

 

ちと、文章が長すぎだな。

最後まで読んで下さった皆様、よっぽどヒマだったんでしょうかね。

或いは、少しでも興味があったとしたら、建築に向いてる証拠かもしれません。