みなさん こんにちは インテリア・建築デザイン科のnakamuraです。
長らくやって参りましたバルセロナ&パリ紀行も今日が最終回。
いやぁ、寂しいじゃないですか。何でも「最後」って、センチメンタルな
響きがあるね。
そんな最後にご紹介するのは、パリのノートルダム大聖堂です。
今回は、パリでの自由時間に、一人ぶらりと立ち寄ってみました。
場所は、ルーヴル美術館の近くで、歩いて行けるぐらいの距離。
早速、写真でも見てみましょうか。
現地に着くと、こんなのが目に飛び込んできましたよ。
850年って何だろうって思いましたけど、この建物の着工から
ちょうど850年みたいですね。
現在の形になるまでに、200年近くもかかったみたい。
バルセロナのサグラダファミリアが、現在、着工から
130年ですから、それをはるかに上回る期間ですね。
それだけ期間がかかった理由は、資金繰りみたいです。
教会の建設資金は、寄附金で賄われている為、資金が
底をつく度に、工事が中断するわけですね。
それにしても、200年って長いですよ。
日本でいうと、今から200年前って、江戸時代ですからね。
ちょんまげの時代からつくり始めてて今の時代に完成するって
考えたらスゴイ期間だって分かる。
ペリー来航が160年前ですからね、それよりもっと前ってことだ。
あと、200年って期間の世代交代を考えても面白い。
40年で世代交代するって考えると5世代も交代するんだ。
親から子へ子から孫へ更にひ孫へって感じで継承するわけだ。
そんな長い期間、同じ場所で一つのものをつくり続けるってスゴイね。
こんなことをぼんやり考えながら建物を見るのも楽しいもんだ。
それでは、中に入って見ましょう。
写真じゃ、この場所の空気感が伝わんないですね。
思わず、佇んでしまうような場所でした。1時間ぐらいこの場所に
座ってたと思います。無料で誰でも入れるようになってるので、
沢山の観光客が見学してました。
あと、バラ窓っていうステンドグラスが有名です。
それがこちら。
大きさが分かりづらいですけど、直径が10mもあります。
時間帯によって、光の差し込み方が変化し、空間を演出してくれます。
外に出て、教会の周りをぐるっと一回りしてみました。
手前がセーヌ川ですね。パリっぽい写真でしょう。
外観も美しい教会建築ですね。
はい。長らくやって参りました紀行ブログもこれにて終了。
今回の研修旅行から、歴史や文化の違いを肌で感じることが出来ました。
建築の歴史としては、1900年代のモダニズム以前とそれ以降で、
大きく変化したわけですが、それ以前は、その国のその国らしさが
あったことが分かります。それ以降の建築は、ある種、標準化され、
地域や文化の違いを無くしてしまったとも言えるかもしれません。
それらを踏まえて、「これからの建築ってどうだろう」
そんなことを考えることが、今回のテーマでもありました。
すぐに答えを出すものでもなく、これから学生たちが、仕事を
しながら考え続けてほしいテーマであります。