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2015.11.23インテリア・建築デザイン科

「学生と考える、これからの愛媛県と古民家」ワークショップ開催

みなさん こんにちは インテリア・建築デザイン科のnakamuraです。

11月22日と23日の2日間、古民家ギャラリー結匠庵(ゆうしょうあん)さんの

オープンイベントがありました。

初日の22日に、「学生と考える、これからの愛媛県と古民家」と題して

ワークショップを開催しました。

 

古民家再生協会様が主催するイベントの一部を、今回、学生たちが企画し

実施することができました。

古民家を再生する事業は、古い民家でも良いものを次の世代に残す文化的な

側面がありますが、残す必要をつくらなければなりません。

つまり、残そうとする人と、それを利用・支援する人が必要になります。

 

これまでの時代は、人口が増えることを前提として、とにかく、つくり増やす

ことを優先してきたと言えます。つくらねばならなかったと言っても良いでしょう。

それがこれから、地方都市を中心として、人口が減り始め、それに伴って、

空き家問題が益々顕在化してきます。

 

従って、これからは、新しいものをつくり続けるのではなく、今あるものを

生かす時代になるでしょう。

その様な時代性を前提として建築を考えねばならないと思います。

 

今あるインフラを生かす為には、それを利活用する必要からつくらねばなりません。

そんな背景を考えながら今後の愛媛県について、住み続けられる地域にする方法や

人を集める仕組みを考える機会をつくりたかったのです。

 

今回は、愛媛県の建築住宅課の伊藤様から、愛媛県の空き家の現状やその背景に

ついてレクチャして頂きました。

また、東京からIターンしてこられ、古民家を改修してお住まいとしている方を

お招きして、愛媛県を選ばれた経緯や、こちらでの暮らしについてお話し頂きました。

更には、地元の町おこしや地域支援活動を行っているNPO団体の方にも参加頂きました。

 

この様な方々と学生たちがともに自分たちの問題として捉え、具体的なアイディアを

出し合う機会にすることができました。

4つのグループに分かれて、それぞれ議論した内容を最後に発表しました。

今回、皆で考えたアイディアは、発表して終わりにするのではなく、

何か一つでも具体的な活動として取り組んでいきたいと思います。

その活動を続けることで、生まれ育った愛媛県の課題を、自分の問題として捉え、

地元の課題を解決する人材を育成できると思っています。

 

今回は、テレビや新聞、ラジオ局の皆様が取材に来て下さいました。

今朝の愛媛新聞にもワークショップの様子が紹介されています。

沢山の方に、愛媛県の現状を知って頂き、これからの地域のあり方や、

あるものの生かし方を考えるきっかけになることを期待しています。

今回オープンした古民家ギャラリーが、そんなことを考える拠点となり、

人が集まる場所になることを願っています。

 

今後も地域とともに学び、学生たちの教育の機会にしたいと思います。

これからも地域の人材育成へのご理解とご支援を賜ります様宜しくお願い申し上げます。