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2014.03.13全学科

「must」と「can」と「will」の波紋

みなさん こんにちは nakamuraです。

昨日は、卒業式でした。やっと2年間のプログラムを終えて、「出口」に

たどり着いた感じでしょうか。学校というステージから見たこの「出口」は、

次のステージから見ると「入口」になります。

「出口」と「入口」は、表裏一体。つまり、一つのゴールは、次へのスタート

だってことです。

 

学校という入口は、一つでしたが、出口は、一人ひとり違っていて、

出口から見える景色もそれぞれです。

たった2年間という期間で、入口から出口まで走らないといけない。

だから、迷ってるヒマなんてなかったんじゃないでしょうか。

 

実は、学生という時代は、常々、短期間で結果を求められます。

高校でも中学でも3年間という限られた期間で結果を出さなくては

いけません。部活をしていても、3年生でレギュラーになれなければ、

それで終わってしまうし、進学する為の受験勉強も同じでしょう。

 

短期間で結果を求め続けられてきた子どもたちは、当然、短期的な

目標設定をすることになり、短期間で結果が出せなければ、そこで

あきらめてしまう傾向を身に付けてしまいます。

 

ところが、これからの「職業人」という立場は、とても長い期間を

かけて成長することができます。もちろん、短期的な目標設定は、

どの仕事でもありますが、一つの結果は、次へのプロセスの一つに

過ぎません。なので、長い目で見た成長戦略を描くことができるのです。

 

これから新人として、社会に出るわけですが、最初から楽しくはないでしょう。

その理由は、「しなければならない」事に対して、「できる」事が極めて少ない

からです。義務感に支配されているのに、できない現実に直面します。

楽しいわけないでしょう。

 

なので、最初は、我慢がいるのです。一つひとつ仕事を理解し、

「できる」様にする。それを地道に、コツコツと積み上げることです。

「しなければならない」ことの中に、「できる」ことを増やす。

とても分かりやすい目標設定でしょう。ぜひ、実践してみて下さい。

 

「できる」ことが増えていけば、その中から「やりたい」ことが見つかります。

「やりたい」ことは、自分の意思で考え行動することができるし、そもそも

「やりたい」ことなので、ストレスなんてありません。時間がかかることでも、

「楽しい」し、「充実感」を味わうことができます。

 

仕事を含めて行動には、この3種類しかありません。

①しなければならないこと(must)

②できること(can)

③やりたいこと(will)

 

この3つのバランスが重要なんですよね。

「しなければならない」ことの中に「できる」ことを増やし、

その中から「やりたい」ことを見つける。

やりたいことが増えれば増えるほど、楽しくなるに決まってます。

 

その期間は、今までと違い、何十年もかけて増やすことができます。

なんて恵まれた環境なんでしょうかね。

今まで短期的に結果を出せなかった人でも心配することありません。

長―い時間をかけて、じっくりとやってみて下さい。

必ず、できることが一つひとつ増えて、やりたいことが見つかります。

 

っとまぁ、こんな話を謝恩会の挨拶でしました。

卒業生たちへのはなむけの言葉のつもりでお話しましたが、

どーだったでしょうかね。

 

卒業された皆様の今後益々のご活躍とご健勝を心よりお祈りし

お祝いの挨拶とさせて頂きます。ご清聴ありがとうございました。