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2012.12.27インテリア・建築デザイン科

コロニア・グエル地下聖堂を見る。

みなさん こんにちは インテリア・建築デザイン科のnakamuraです。

今日も引き続き、研修旅行のお話です。今日ご紹介する建物は、

地下聖堂。未完の教会とも呼ばれている教会建築です。

 

場所は、スペインバルセロナの郊外に位置します。

なんで、そんな郊外に教会をつくろうとしたのかと言うと、

そもそもは、グエルさんの事業で、繊維工場を移転する話から始まります。

大規模な工場で、沢山の労働者が住む家もつくりました。

そして、その家族には、当然、子どももいるわけだから、学校もつくります。

さらに、日曜日には、礼拝できる場所、つまり、教会をつくったわけです。

つまり、この一帯は、郊外でありながら、街の機能を有し、この土地だけで

生活ができる、そんな環境を提供したわけです。だから、コロニア(コロニー)

という名称なわけだ。

 

それにしても、この教会、未完成なんですよね。なんで途中でやめちゃったのか。

現地のガイドによると、「工事資金出資の打ち切り」があったみたいです。

この教会は、1908年に着工され、打ち切りが1914年らしい。

ちょうど、グエル公園の打ち切りも同じ1914年でした。施主は、同じグエル氏。

1914年と言えば、第一次世界大戦の年ですけど、何か関係があるのかどうか。

 

それにしても、未完成で頓挫した建築なのに、ガウディ最高傑作と評価され、

世界遺産に登録されている珍しい建物だと言えるでしょう。

この教会があったからこそ、サグラダファミリアが実現したとも言われます。

 

最近、保存を目的にしてか、周囲をぐるりと柵で囲んでしまって、何か

檻(おり)の中の地下聖堂って感じがしてしまう。囚われの身って感じだ。

勝手に近づけないんだよね。ちゃんと、前もって予約しといて、許可を

得てから中に入るわけだ。何だろな。

 

そー言えば、以前、紹介したグエル公園も来年から、完全予約制になり、

更に、有料化されるってことは、「檻の中の公園」になるのか。

囚われた公園。うすら寂しいイメージになっちゃう。

 

あ、全く写真を紹介してなかった。何枚かお見せしましょうか。

いつものように集合写真。地下聖堂をバックにパチリ。

 

内部の様子。ステンドグラスが美しい。

 

教会らしく、鐘が鳴ります。

 

写真には入ってないですけど、正面から見て、右側に

もともと植栽があって、それを避ける様に建物が配置されています。

ガウディの自然に対する畏敬の念みたいなものを感じますね。

 

はい。今日は、これぐらいで。

もうそろそろパリに移動するかもしれません。

はたまた、まだまだしぶとくバルセロナに留まるかも。

どっちでもいいな。

ま、その時の気分で書きたいと思います。

それでは、次回をお楽しみにー。