今年度、文科省から表記の事業を受託しました。
デザイン分野では、本校と東京の専門学校の2校のみが採択される結果でした。
全国の専門学校から応募され、その中から選ばれたのが2校のみで、その内の1校が
本校だったわけです。スゴイじゃないですか。
この2校が連携して実証講座をすることになり、今回、わざわざ東京からお越し頂きました。
学校は、御茶の水美術専門学校さんで、直接、本校の学生たちに授業をして頂くことになったのです。
今回の講座は、グループワークを中心としたもので、事前に考えたグループのメンバー構成に特徴があります。
本校の4学科から1名ずつ学生を選出し、そこに教員1名、学園グループ他校の職員1名が加わって6名の構成。
属性が違う者同士が同じチームとなって、議論し、アイディアを出し、まとめるプロセスをつくりたかったわけです。
テーマは、地元「愛媛の魅力」を再考して、新たな視点で価値をつくり出すこと。
ブレーンストーミングやKJ法に似たグループワークですが、アイディアや議論する際に使う情報は、
言葉(文字)ではなく、絵(ビジュアル)を使うところが大きな特徴でした。
文字よりもビジュアルの方が内容を伝えやすく、多くの情報を得ることができます。
全体を俯瞰して、一つの結論にまとめたら、全体へプレゼンテーション。
理想の愛媛をイメージして、それに向かうプロセスを説明しています。
今回のワークショップを経験して、コミュニケーションの手段として、ビジュアルを使うことの
可能性を強く感じました。普段、違う専門領域を学ぶ学生同士でも、ビジュアルで議論することによって、情報のやり取りが円滑になったり、相手の頭の中にあるイメージを共有しやすくなる効果があると感じました。
一つのプロジェクトの中でも、様々な立場や専門領域が違う者同士で構成される機会が多くあります。
そんな場面においても、有効なコミュニケーションツールとして活用できるかもしれません。
更に発展させるとすれば、言語の違う外国人とチームとなる場合、言語を超えたビジュアルで
意思疎通を図ることにも活用できる可能性を感じました。
機会があれば、学園グループの中にある日本語学科の留学生と本校の学生が同じグループとなって、
一つの課題を解決する講座を実施してみたいと思います。
最後に、お世話になりました御茶の水美術専門学校の皆様、貴重な機会をありがとうございました。
今後の学内の取り組みにおいても、議論する方法の一つとして活用したいと思います。
今後もお互いにとって有益となる連携をさせて頂きたいと思います。
学生諸君には、将来の各分野における中核的専門人材として成長することを強く期待しています。
リーダー的視点をもって考え、発想し、行動しましょう。